2013年4月9日火曜日

忍者の里の赤い電車。

マルーン再び。
CANON EOS50D+SIGMA18-200mm F/3.5 DC OS

忍者の里、伊賀盆地を走る伊賀鉄道(元近鉄伊賀線)で晩年を過ごしていた元近鉄奈良線用820系(伊賀鉄道時代は860系)が近鉄時代のマルーンカラーに戻ったのは2009年。どうしても撮っておきたくて、近鉄のカラーリングが復活したニュースを聞きつけると、すぐに撮りに行った。

水面にマルーンが反射して・・・。
CANON EOS50D+EF28-135mm F/3.5 IS USM

とてもクラシカルな姿で、伊賀盆地の風景によく似あってるでしょう?。最近の新しい電車のビビットなカラーリングも都会的で悪くはないんだけど、なぜだろうか、クラシカルなカラーリングのほうが日本の風土によくあってると思うんだ。日本人は自然とともに共存しようという精神があって、美的感覚もそれに添うように、周りの風景から飛び出したりせず溶け込もうとするよね。一体化しようとすると云えば良いのかな?。それに対して欧米人は、自然を制している証として、日本人とはまったく逆の事をするよね。存在感を誇示しようとする。最近その欧米の影響もあってか、日本人の美的感覚も変わってきたのかなと・・・。奇をてらい過ぎな感じもしないではないんだけどね・・・。

補色の関係にある赤と緑。
CANON EOS50D TAMRON A17 70-300mm F/4 Di 

うん、背景とのコントラストも抜群で言うことなし。昔は塗料の品質の問題もあって、中間色や彩度の高い色は退色しやすい欠点があったから、コストの問題等も含めて、どうしても地味なカラーリングにならざるを得なかったってのが本当なんだろうけど、それにしてはセンスが良いんだよ、古い電車の色って。

スリムなボディーと相まって精悍な顔付き。
CANON EOS50D TAMRON A1770-300mm F/4 Di

結局、2009年の8月と9月、2度に渡って撮影した860系達は2012年3月に全車引退して廃車解体されてしまった。今では見ることが出来なくなって残念だけど、何とか様になる写真を残せてよかったかな。

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